ゲームエンジンを触ったことがない方やこれからUnreal Engineを使おうと思っている方で
- どんなGPUが良いのか?
- どれくらいのスペックなら問題なく動くのか?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、私のUnreal Engineの使用経験も踏まえつつ、各機能、各サンプルなどを元にどのようなスペックのPCが良いか解説します。
また、CPUやGPU、HDDなどそれぞれのパーツがどのようにUnreal Engineに関わってくるのかも紹介します。
大まかな結論としては…
オンボードグラフィック(CPUなどに内蔵されたGPU)のPCでは快適に動かすのは厳しいです(オンンボードでも動かないわけではないです)。
ゲーミングPCやクリエイター用のPCに搭載されるようなNVIDIAやAMDのグラフィックボード(GPU)が搭載されているPCがほぼ前提になるかと思います。
そういったことを踏まえて、色々な面から見ていきましょう!
とりあえず、細かいことは置いていて、とりあえず、UE5が快適に使えるPCがほしい!という方は「Unreal Engine 5 におすすめのPC」をご覧ください。
- これからUE5を使おうと思っている方
- Unreal Engineを使うためのPC選びをしている方
- UE5を快適に動かしたい方
UE5の公式の推奨スペック

まずは、Unreal Engine公式の推奨スペックから確認していきましょう。
Unreal Engineのこちらのドキュメントには、以下なスペックが記載されています。
オペレーティング システム | Windows 10 64-bit |
プロセッサ | Quad-core Intel または AMD、2.5 GHz 以上 |
メモリ | 8 GB RAM |
グラフィックカード | DirectX 11 または DirectX 12 対応のグラフィック カード |
RHI バージョン | DirectX 11: 最新ドライバーDirectX 12: 最新ドライバーVulkan: AMD (21.11.3+) と NVIDIA (496.76+) |
私の経験的には、こちらは推奨というより、最低スペックかなと感じます。
一番重要なGPUの記載はありませんが、そちらは後記するとして、メモリは8GBはマストで、16GB以上ないと、かなり厳しい印象です。
その理由についても後記します。
ソフトウェアの最小要件では、Windows10 とあるので、ソフトウェア面になりますが、WindowsPCなら、Windows10以上が必須となります。
ただ、GPUの記載はありません。
また、Epicで使用しているスペックは以下のスペックなようです。
・Windows 10 64-bit
ハードウェアおよびソフトウェアの仕様 より引用
・64 GB RAM
・256 GB SSD (OS Drive)
・2TB SSD (Data Drive)
・NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER
・Six-Core Xeon E5-2643 @ 3.4GHz
私が言うのもおこがましいですが、公式が使用しているだけあり、この辺りのスペックなら、だいたい問題なく動くという印象です。
UE5の機能ごとに必要スペックを確認

続いて、代表的な機能や特別なハードが必要になる機能ごとに必要なスペックを確認したいと思います。
Lumen
Lumenは、リアルタイムでGIや反射を表現できるUE5の目玉機能です。
Lumenを使用するには、DirectX11に対応したGPUが必要になります。
ただ現在、一般的に販売されているようなNVIDIAやAMDのGPUは、DX11はもちろん、DX12に対応していないGPUは、ほぼないので、そこまで気にしなくて良いと思います。
ただ、Lumenには、ソフトウェアレイトレーシングとハードウェアレイトレーシングという2つの機能があります。
ソフトウェアレイトレーシングは、上記のDX11以上があれば使用できるので、大抵使用できます。
しかし、ハードウェアレイトレーシングは、DX12とWindows10
そして、NVIDIA RTX-2000以上、もしくはAMD RX-6000以上が必要になります。
ソフトウェアレイトレーシングだけでもLumenの素晴らしい機能は使用できますが、ハードウェアレイトレーシングが使用できることで、制限が減り、Lumenのパワーをフルに活用し、よりハイクオリティな絵を作ることができます。
なので、せっかくLumenを使うのであれば、ハイエンドなコンテンツを作る場合は、ハードウェアレイトレーシングが使用できるスペックがほしいところです。
Nanite
Naniteも大量のポリンゴを使用できるUE5の目玉機能の1つです。
こちらは、DX12が必要になります。
前述の通り、現在のほとんどのGPUがDX12に対応しているので、DX12が対応しているか否かは、あまり気にしないでも大丈夫な部分です。
関連記事
パストレーシング
パストレーシングは、よりプリレンダリング近いレンダリングができる機能です。
というより、プリレンダリングのようなものです。
こちらを使用するには、Window10とNVIDIA RTXシリーズ(一部GTXシリーズも可)が必要になります。
ゲーム制作する方は、ほとんど使用しない機能ですが、フォトリアルな静止画制作や映像制作をする方であれば、使えると便利な機能です。
機能から見る必要スペック まとめ
3つの機能から必要なスペックを見てきましたが、ここまでのまとめとしては…
スペックにこだわらなくてもほとんどの機能が使えます。
しかし、Lumenの機能をフルに活用したい方やPS5などの次世代機向けのゲームを作る方であれば
- Windows10
- GPU: NVIDIA RTX-2000以上、もしくはAMD RX-6000以上
が必要になります。
また、フォトリアルな静止画や映像を制作する方であれば
- Window10
- NVIDIA RTXシリーズ
があるとよりハイエンドな機能が利用できます。
サンプルから見る必要スペック

Epicは、数多くのハイクオリティなサンプルプロジェクトを無料で公開しています。
全てのサンプルは、Epic Games Launcherの「サンプル」タブからDLすることができます。
UE5のリリースと同時にマトリックスのデモの中のシーンのサンプル(City Sample)を公開して話題になりました。
映画レベルでハイクオリティなだけあり、推奨スペックも高いです。
City Sample の推奨スペック
マトリックスデモのCity Sampleの推奨スペックは、サンプルを開くと見ることができます。
推奨スペックは、以下のようになっています。
- CPU:12-Core CPU @3.4GHz
- メモリ:64GB
- GPU:GeForce RTX 2080 または AMD Radeon 6000 以上
- VRAM(ビデオメモリ):最低でも8GB以上
なかなかにハイスペックです(笑)
まず、CPUですが、ぱっとみCPUに詳しくないとわかりづらいのでざっくり紹介します。
具体的には、安い価格帯ものだと「Intel Core i7 12700K」や「Ryzen 9 5900X」などが当てはまります。
ざっくりわかりやすく言うとCore i5以下とかだと厳しいかなというところです…。
物にもよりますが、インテンルだとざっくりCore i9やXEONだと安心です。
GPUまわりは割とわかりやすいかと思います。
VRAMが最低でも8GB以上とありますが、RTX2080以上、Radeon 6000以上の時点で8GBはあるので、推奨GPUであれば満たしています。
古代の谷 サンプル の推奨スペック
UE5のアーリーアクセスの時の公開された古代の谷サンプルもCityサンプルの推奨スペックも同様にハイスペックです。
・12-core CPU at 3.4 GHz
「古代の谷」サンプル ドキュメント より引用
・64 GB of system RAM
・GeForce RTX 2080 / AMD Radeon 5700 XT or higher
また、最小スペックも公開されています。
・12-core CPU at 3.4 GHz
「古代の谷」サンプル ドキュメント より引用
・32 GB of system RAM
・GeForce GTX 1080 / AMD RX Vega 64
これだけのスペックがないと、こちらのサンプルを動かすのは難しいといことになります。
この2つのサンプル見ると、少なくとも32GB以上のメモリが必要なことがわかります。
MetaHumans サンプルの推奨スペック
フォトリアルなキャラクターを作成できるMetaHuman CreatorというものをEpicが公開していますが、そのサンプルプロジェクトもあります。
そのサンプルプロジェクトの推奨スペックは、以下のようになっています。
・DirectX 12 をサポートする Windows 10、ビルド 1902 以降
MetaHumans より引用
・レイ トレーシング対応の NVIDIA グラフィック カード
レイトレーシング対応のということなので、RTXシリーズなどの前述のパストレーシングと同じGPUが必要になります。
サンプルでこれが推奨スペックということは、自作のキャラクターやMetaHuman Creatorで作ったキャラクターをこのサンプルレベルのクオリティでレンダリングしたい場合は、このようなRTXシリーズのGPUがあった方が良いと考えた方が良いかしれません。
Hillside サンプル
カナダにある「Habitat 67」をUE5上で再現した建築ビジュアライゼーションのサンプルです。
フォトグラメトリやレーザースキャンなどのスキャンデータを使用し、ハイクオリティな建築ビジュアライゼーションを体験することができます。
特に推奨スペックの記載はありませんが、ドキュメントには以下の記載があります。
安定したフレームレートで最終的な映像をレンダリングするには、RTX A6000 グラフィック カード、もしくは少なくとも RTX 3080 グラフィック カードが推奨されます。
Hillside プロジェクト より引用
最近のサンプルでは、Geforceですと3000番台以上が推奨されています。
Electric Dreams 環境 サンプル
UE5.2の新機能「PCG」を存分に使用したデモで、Substrateなども使用しているためUE5.2の目玉機能の学習に役立つクオリティの高いサンプルです。
最小スペックと推奨スペックがドキュメントに記載されています。
推奨スペックは以下のようになっています。
・12-core CPU、3.4 GHz
Electric Dreams 環境 より引用
・64 GB のシステム RAM
・GeForce RTX 3080 (同等のものかそれ以上)
・少なくとも 10 GB の VRAM
最小スペックは以下のようになっています。
・8-core CPU、3.6 GHz
・32 GB のシステム RAM
・GeForce RTX 2080 (同等のものかそれ以上)
・少なくとも 8 GB の VRAM
やはりこちらもRTX3080以上が推奨で、最小でも2080でした。
私はRTX2080は使用しており、このサンプルを開いて見ましたが、開く分には全く問題ありませんが、けっこう重かったです。
サンプルから見る必要スペック まとめ
Epicのサンプルは、ハイクオリティなものが多いですが、かなりのスペックが必要になります。
まとめると
- CPUは、「Intel Core i7 12700K」や「Ryzen 9 5900X」あたり以上のスペックのもの
- GPUは、RTX3080以上もしくは、 AMD Radeon 6000 以上
- メモリは、32GBないし、64GB以上
くらいあるとサンプルも問題なく動かせ、サンプルのようなクオリティの作品が作れそうです(スペックとしては)。
多くのサンプルはRTX2000以上が推奨ですが、最近リリースされたサンプルでは3000番台以上となっています。
そのため今から買うのであれば、最低でも3080にしておくと、サンプルで勉強したり、データを使いまわしたい時も安パイです。
Unreal EngineのPCパーツごとの役割

CPUやGPU、メモリなど各パーツがUE5のどうのようなところで使うのか?という役割を紹介します。
全てがハイスペックなものに越したことはないですが、使い方により、どこにお金をかけるべきか、節約できるかというのがそれぞれあると思うので、参考になれば幸いです。
GPU(グラフィックボード)
まず、ゲームエンジンで一番重要なグラフィックボード、GPUから。
処理速度=どれだけFPSがでるか、快適に動かせるかを決定する重要な部分です。
もちろん、GPUだけではなく、CPUやメモリなども関わってくるので、GPUだけが良いから処理速度が出るとは言えません。
しかし、GPUの性能が高いほど、全体的に快適に動かせることは確かです。
「GPU 比較」や「GPU ベンチマーク」と検索すると性能の比較が出てくるので、それを参考にすると良いかと思います。
しかし、最近のものになるほど、その物の大きさと消費電力が大きくなっているので、GPUを買い替える方は、電源が対応できるか、そしてケースに入るかもご確認ください。
ビデオメモリ(VRAM)も重要なポイントです。
VRAMが大きいほど、たくさん、かつ高解像度なテクスチャが扱えます。
映像制作をするような方だと高解像度で書き出したりするかと思うので、尚更、重要になってきます。
また、PhotoshopやSubstanceなど他のグラフィック系のソフトを一緒に使用するのであれば、VRAMが大きい方が快適に作業できます。
Geforce か Quadro か?
nvidia製のGPUを検討する際に、Geforce か Quadroか迷う方も多いのではないでしょうか?
個人的な見解としては、用途にもよりますが、余裕があればQuadroも検討すればよいと思います。
ただし、理由は後述しますが、バーチャルプロダクションの場合は、ほぼ必須かと思います。
ひと昔前までは
Geforce=ゲーム、リアルタイム(DirectX)用途
Quadro=業務用、MayaやBlenderなどのDCCツール用(OpenGL)用途
というイメージがあったかと思います。
確かに、Quadro=DCCツールというのはありますが、RTXシリーズが出てからは、特にUnreal EngineでもQuadroが使われることは増えています。
Quadroのメリットとしては、大きく2つあると思います。
1つは、Quadroの方が最大メモリが多いという点です。
Geforceは、一番大きいRTX3090が24GBに対して、Quadroで一番大きいのは、RTX A6000や RTX8000で48GBになります。
なので、24GB以上ほしいとなるとQuadroになってきます(24GB以上必要な機会、そんなに多くはないと思いますが、大は小を兼ねる…)。ただ、高い…
2つ目は、Quadroにのみ「Quadro® Sync」という機能があるという点です。
こちら、Unreal Engineのドキュメントにもありますが、バーチャルプロダクションなどで、複数のLEDディスプレイとGPUの同期をとるのに必要になります。
なので、本格的にバーチャルプロダクション(VP)をやるのであれば、Quadroがほぼ必須になります。
実際にEpic Gamesが行ったインカメラ VFXのテストでは、Quadro A6000が2枚使用されているそうです。詳しくは、こちら↓

ただ、ベンチマークとしては、必ずしも価格が高いQuadroの方が上というわけではないので、ご注意ください(こちらの記事を参考)。
CADや超ハイポリゴンのモデルを扱う方、VPをそのPCでやることを検討している方は、特に検討した方が良いかと思います。
ちなみにCADやハイポリのインポート時間(ポリゴン数が多いほど時間がかかる)という意味では、CPUやディスクの速度が関係してきます。
CPU
CPUもどれだけ快適に動かせるかに関わってくる重要な部分です。
それに加えて、待ち時間の部分でも貢献します。
ゲームエンジンでも、色々な待ち時間(計算)があります。
例えば、シェーダーを計算するシェーダーコンパルやGithubからUE5のソースコードをDLしてきて、使えるようにするためのエンジンビルド、作成したアプリをexeなどの実行形式にするためのビルドなど様々あります。
そういった事前計算部分では、CPUが頑張っているので、CPUの性能が高いほど、待ち時間が減ります。
エンジニアの方が様々なビルドをすることが多いので、エンジニアは特に性能が高いCPUの方が作業効率が上がると思います。
メモリ
こちらも処理速度にも多少影響しますが(メモリが少ないほど)、それよりも作業の快適さやアプリのクラッシュなどに影響します。
メモリが多いほど、他のアプリを開きながら作業することができるので、作業効率があがります。
また、アセットやマップを開くときの速度やUE5だけでもたくさんのウィンドウを開きつつ作業するのにも関わってきます。
また、アプリが大規模になってくると、メモリが小さいと落ちてしまうこともあるので注意です。
HDD / SSD
ストレージ周りは、作業効率に影響してきます。
当然ですが、SSDの方がUE5自体を開くのも早いですし、各マップやアセットの移動やコピー、読み込みなどで差が出てきます。
また、UE5を使っていると「DerviedDataCache」というキャッシュを生成します。
UE5のプロジェクトを開くと1回目は、とても時間がかかるけど、2回目以降はすぐ開けることが多いかと思います。
DerviedDataCacheだけではありませんが、UE5側でキャッシュを生成しているので、再計算をせずにすぐに開いたりすることができます。
そして、このキャッシュはどんどん肥大化していきます(削除はできます)。
なので、ストレージの容量が大きいに越したことはありません。
また、Cityサンプルや古代の谷サンプルは、プロジェクトの容量が100GB近くあるので、サンプルを保存しておくだけでも、けっこうな容量を使います。
なので、SSDは高いから難しいという方も、作業PCでは、HDDは3TBやそれ以上などにしておく方が良いと思います。
MacでUE5はどうなのか?

普段は、Macを使用しているという方も多いのではないしょうか?
結論的に現状(2023年5月)は、NaniteやLumen(HWレイトレーシング)やパストレーシングなどUE5の機能をフルに使おうとすると、Windowsでないと使えません。
※Lumenのソフトウェアレイトレーシングは使用できます。
また、GPUの面でもGeforceなどを積むことができないため、処理速度の面でもデメリットとなります。
なので、これからPCを買おうとしている方であれば、OSとしては、Windows10以上のPCがおすすめです。
しかし、iOSのアプリを開発したい場合、C++使用したプロジェクトでは、Macが必要になってきますし、もちろんUE5は動作します。
ちなみにUE5.2からはmacOS用にビルドされたUnreal Engineをインストールできるようになりました。
Macでダウンロードすれば自動的にMac用のUnreal Engineをダウンロードできます。
そのためApple Siliconをお使いであれば、5.2からMacでのパフォーマンスがかなり改善されています。
Unreal Engine 5 におすすめのPC

パーツごとに揃えるのは面倒だし、PCごと買いたい!買い換えたい!
という方もいらっしゃるかと思います。
上記のスペックを考慮して、Unreal Engineを快適に使用するのにおすすめのPC、メーカーを紹介します。
搭載されるパーツや現在、販売されているモデルなどは都度変わっていくので、随時、変更、追加をしていきます。
パソコン工房

「パソコン工房」のクリエイター向けのPC「センス インフィニティ」シリーズです。
パソコン工房は、様々な用途向けのPCを販売しており、CG制作向け、さらにその中でも「Unreal Engine 5 動作確認済みパソコン」を用意しています。
正直なところ、グラフィックボードが入っているようなクリエイター向けやゲーミングPCであれば、動作しますが、動作するかちゃんと確認されいるのは安心ですね。
ただ、現在動作確認済みPCがが完売しているようですが、下記のモデルは以前、動作確認済みだったモデルと同等のスペックで、おすすめです。
比較的にお手頃なモデルの「SENSE-M06M-127-RB1X」の主なスペックとしては
- Core i7-12700(12コア、20スレッド)
- メモリ:32G
- SSD 500GB
- GeForce RTX 3060 12GB
がベースなので、けっこう十分ではあります。
サンプルも動かせますが、HDD もしくは SSDを少なくとも追加したいところです。
高価なモデルの「SENSE-F0X7-LCR79W-XLX 」では
- Ryzen 9 7950X(16コア、32スレッド)、水冷クーラー
- メモリ:64G
- SSD 1TB
- NVIDIA GeForce RTX 4090 24GB
であれば、サンプルを動かすのも余裕がでてきます。
GPUも申し分ありません。
特に追加など必要なく、Unreal Engineを使うにも十分です。
強いて言えば、ストレージを増やしても良いかもしれません。
動作確認済み以外にも多くのクリエイター向けPCがあります。
例えば、2DやCADなどあらゆることをカバーしたい、ハイエンドな映像を作りたいという方であれば、Quadroが搭載されたプロモデルの「SENSE-F02B-LCi9XE-NNX 」あたりも良いかもしれません。
- Ryzen 9 7900X(12コア、24スレッド)、水冷クーラー
- メモリ:32GB
- SSD 1TB
- NVIDIA RTX A4500 20GB
というベーススペックでかなりリッチな価格ですが、スペックもリッチです。
UE5の使用はもちろん、サンプルは問題なく動きますし、VRAMも大きいので大量のテクチャを扱ったり、高解像度な映像出力も可能になってきます。
ただ、SSDの容量の変更とデータを保存する大き目なセカンドストレージがほしいところです。
必要性と予算に応じて、ベースに追加していけるのが、パソコン工房のようなBTOパソコンメーカーの強みです。
上記3つは、個人的なおすすめですが、この他にもパソコン工房では、様々な用途やレベル向けのPCが用意されています。
12/4までブラックフライデーセールが行われています。
重いサンプルも問題なく動かせる4080搭載のPCもセール対象になっています。
同時に冬のボーナス還元フェアも行っており、最大35,000円分還元されるようです。
FRONTIER
「FRONTIER」はヤマダ電機グループの国産大手BTOメーカーでゲーミングPCやクリエイター向けPCなど多数取り揃えています。
1993年創業で20年以上の実績があります。
ラインナップはそこまで多くないですが、その分、厳選されているので初心者が選びやすいというメリットがあります。
個人的にPCの残価設定クレジットがあるのが面白いなと思いました。
この中でのおすすめは「FRGAG-B760/CG1」です。
- インテル Core i7-13700F、水冷クーラー
- メモリ:32GB
- SSD 1TB
- NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti
水冷クーラーと4060Ti搭載ながら、比較的にお手頃な価格です。
購入時にメモリを64GBにすることもできるので、64GBにすればCityサンプルなどを使用するのにも申し分ありません。
FRONTIERでも12/14まで30周年記念セール、12/8まで冬のBIGボーナスセールが行われています。
4000番台搭載のPCが20万円弱~など対象製品が安くなっています。
まとめ

ドキュメント記載のスペックや機能、サンプルで必要なスペックごとなどでUE5を使用するのに必要なスペックを見てきました。
冒頭に紹介したEpicで使用しているというスペックが、やはり何をするにも問題なく、快適に動かせるのかなと思います(開発元が言っているわけですから、私がどうこう言うのもおこがましいですが…w)。
ただ、SSDは、256GBでは、どれだけ他のソフトを入れるかでも変わりますが、キャッシュがいつの間にか100GBとか越えたりするので、多くのプロジェクトを扱う方は、もっと大きい方が良いと思います。
私は、512GBですが、容量が足りずに定期的に「DerviedDataCache」を消すことになっています(待ち時間が増えるだけなので、良いっちゃ良いのですが…)
また、CPUは、必ずしも公式に記載のあるXeon e5-2643でなくても大丈夫かと思います。
もう少し安価なCore i9でも良いと思いますし、お金があれば、AMDのRyzen Threadripperなども良いと思います。
そして、サンプルを快適に動かしたい、サンプルレベルのアプリを作りたいのであれば
- CPUは、12-Core CPU @3.4GHz以上で、具体的には、最低でも「Intel Core i7 12700K」や「Ryzen 9 5900X」あたりのものかなと思います。
- メモリは、最低でも32GBで、欲を言えば、64GB以上。
- GPUは、GeForce RTX 3080 Ti または AMD Radeon 6700XT あたりで、どちらかと言えば、RTXなのかなというのが個人的な見解です。
ただ、RTXを買うなら、今ならRTX4090などの4000番台を購入するのが良いと思います。
パーツを細々と選ぶのが面倒という方であれば、パソコン工房などのようなお店で用途に応じてカスタマイズしつつ、買ってしまうのが早いかと思います。
また、Macでも動かせますし、iOSアプリを開発するのであれば、基本的にはMacが必要です。
ただし、UE5の機能をフルに活用したいのであれば、現状はWindowsがおすすめです。
会社であれば、なるべく全員で同じくらいのスペックに合わせたほうが、処理速度の差がでず、デバッグしやすいので、合わせるのがおすすめです。
UE5を使用する際の参考になれば嬉しいです!
このサイトでは、UE5の基本的な使い方も紹介しているので、実際に使い始める時に参考になれば嬉しいです!
その他にもUE5を学習するのにおすすめなチュートリアルも紹介していますので、併せてご覧ください!
より手っ取り早く学びたい方は、こちらもお役に立つかもしれません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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