トゥーンやセルルック調の見た目の制作が得意なのはUnityというイメージの方も多いかと思います。
昨今では、UE5で制作されたアニメやトゥーン調なゲームもどんどん増えてきています。
基本的にはマテリアルやポストプロセスで表現していきます。
しかし、あまり情報がまとまっておらず、どのように作ったら良いのか迷う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、トゥーンやセルルックのアセットや資料、講演などの中から特に有益だと思ったものをまとめていきます!
UE4の情報も含まれていますが、UE4→UE5でマテリアルに大きな変更はなく、UE4の情報やテクニックはUE5でも大いに役立ちます!
UE4とUE5の違いについては、こちらで紹介しているので、ご興味あればご覧ください!
トゥーン シェーダー関連のアセット
0から作るより、既にあるものを活かすことができるのがUEやCGの強みです!
まずは、そのまま使える、もしくは自身の制作するのに役立つおすすめのアセットやプラグインを紹介します。
Genshin Impact Character Shader for Unreal Engine
「Genshin Impact Character Shader for Unreal Engine」原神に影響されて制作された原神風のシェーダーです。
とても高品質ですぐに利用できることができるのが特徴です!
取扱説明書も含まれており、シェーダー制作の勉強にもなります。
有料ではありますが、個人利用では、$2と良心的な価格です。
PPCelShader
「PPCelShader」は、ポストプロセスマテリアルを使用することでセルルックを表現できるものです。
マテリアルはそのままでポストプロセスに適用すれば見た目が変化するので、既存のアセットなどにも使いやすいのが特徴です!
実際にUE製のアニメなどで活用されています。
githubから無料でダウンロードすることができます。
このPPCelShaderでも使われているアウトラインを描画する部分のみの機能の「PPLineDrawing」も公開されています!
また、同時にUEでのアウトライン表現についてもこちらで解説されています。
tToon
「tToon」は、けっこう古いものになりますが、純粋にUEのマテリアルで作成されたトゥーンシェーダーです。
少し複雑ではありますが、そのようにこのルックができているのか勉強するのに参考になります。
UE4 : 水彩 Post Process Material
「UE4 : 水彩 Post Process Material」は、少し変わり種になりますが、水彩風のタッチを表現したポストプロセスマテリアルです。
サンプルも公開されており、どのような作りになっているか解説されています。
アウトラインを表現するために、法線を裏返したメッシュを使用する背面法を用いている例です。
VRM4U
「VRM4U」は、シェーダーなどのアセットではありませんが、VRMを簡単にUEにインポートできるプラグインです。
VRMは、アバターのためのフォーマットで、Vtuberなどトゥーン系のアバターでよく使われています。
Unityなどで作成したVRMをUEで使うのに便利です!
また、アバター制作ツールのVRoidでアバターを制作し、UE5にインポートすることも「VRoid SDK for UE」と「VRM4U」を使うことで可能です!
簡単にトゥーン調のアバターを制作
トゥーン シェーダー関連の技術資料や講演
トゥーン シェーダー、セルルックに関して紹介や解説をしている資料や講演のをまとめていきます。
トゥーン系のゲームの最適化の講演なども併せるとたくさんありますが、ここではあくまでルックの作成にフォーカスしたもののみを紹介します。
Stylized Rendering Insights from Japan
エピックゲームズジャパンの方が海外のUnreal Festで講演した際の資料です。
英語ではありますが、トゥーン シェーダーの作り方の基本的な考え方やたくさんの事例が紹介されているかなり有益な資料です!
UE5でつくるセルシェーディング
「UE5でつくるセルシェーディング」は、全6回に渡ってセルシェーディングの作り方がCGWORLDで解説されています。
複数回に渡って解説されているのでかなり細かくわかりやすく解説されているので、とても勉強になります!
劇場アニメ『HELLO WORLD』“一行瑠璃“ のUE4によるセルシェーダー構築フロー
映画「HELLO WORLD」のヒロイン“一行瑠璃“をUE4上で再現する為に行った、一連の構築フローが解説された講演です。
自社ツールなども使われているので、これを見てそのまま同じルックを表現するのは難しいですが、大変参考になる講演です!
【UE4】ポストプロセスマテリアルで簡単なセルシェーディングやってみた
「【UE4】ポストプロセスマテリアルで簡単なセルシェーディングやってみた」は、キンアジさんのブログで0ベースでセルシェーディングを表現する方法が解説されており、初心者でもわかりやすい内容となっています。
自身でセルシェーダーを作成したい際などの初めの導入としておすすめです!
UE4でセルシェーディング
「UE4でセルシェーディング」もキンアジさんのブログ同様に0からセルシェーダーをの制作が解説されています。
シンプルなマテリアルの作りになっているので、こちらも初心者におすすめのチュートリアルです!
UE4でMToonを再現したい
「UE4でMToonを再現したい」は、VRM4Uを開発されてる方がVRMのシェーダーであるMToonをUEで制作する方法を解説している記事です。
VRM4Uでも使われているシェーダーなので、VRM4Uとは別に使いたい方や制作方法を知りたい方におすすめです!
さいごに
トゥーンやセルルックのアセットや資料、講演などをご紹介しました。
UE5になってからは尚更情報は多くはありませんが、事例は少しずつ増えているイメージです。
今までのワークフローをUnreal Engineにいきなり置き換えるのは、なかなかすぐにできることでありませんが、一度Unreal Engineを使ったパイプライン、制作ができた企業は、そのまま継続してUEでゲームやアニメを制作している印象があります。
トゥーン、セルルックのゲームや映像を作る際の参考になれば幸いです!
このサイトでは、こういったゲームエンジンに関連した情報やUE5の使い方やチュートリアルなどを発信しています。
【UE5の使い方】シリーズでは、Unreal Engine5の使い方をUE4、UE5を使ったことのない方にもわかるようにUE5の基本的な使い方を解説しています。
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